ニホンミツバチ保護飼育 佐々木 伸一

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2020.08.05 二ホンミツバチ 009番

2020.08.05 二ホンミツバチ 009番

ニホンミツバチ分蜂群用の待ち箱を設置するのに注意するポイント

ニホンミツバチ分蜂群に入居してもらう為には、
先ずはニホンミツバチ偵察蜂に発見してもらう事が最初の一歩であり、そこがスタートラインです。

どんなに良い巣箱を準備してても、偵察蜂に発見されなければ分蜂群側の選択肢にエントリーも出来ないからです。


一般に偵察蜂側から発見しやすい場所というのは、

「小高い丘の上」
「風通しが良く見晴らしの良い所」
「ある程度陽当たりの良い所」
です。

偵察蜂が良く通る所と言い換えてもいいかもしれませんね。


逆に発見されにくい場所は偵察蜂が行きたがらない、通らない、通るのを避ける場所で、
「騒がしい所」
「悪臭がする所」
「風通しの悪い窪地」
「谷底の地形等々」
が該当すると思います。


ここで気をつけなければならないのが、
上記条件に合致するからといって分蜂群用の待ち箱を公共の場所に置いたり、
他人の土地に無許可で置いたりするのは絶対にいけません。
必ず許可を得た場所のみにておこないましょう。


ニホンミツバチ達を安全な巣箱に入れて保護飼育する事はまわりの自然環境にとって大変良い事なのですが、
ニホンミツバチも虫であり誤解を受けやすい存在でもあります。

可愛くて健気な働き者のニホンミツバチですが、虫嫌いの人にとっては「益虫であっても虫は虫」なのです。
そういう人にとって自分の生活圏内に虫を近づけないで生きたいと考えるのは自然な事で配慮は当然の事なのです。


分蜂群用の待ち箱の設置場所ですが、
小高い丘の上の住宅や敷地なら大抵の場合偵察蜂に発見されやすい場所となります。

私の場合、友人や知り合いの家に頼む他、
前職でスズメバチ駆除の仕事をしていたので、
その時の顔見知りのお客様に安全性を説明した上で置かせてもらう事が多いです。

「小高い丘の上」もしくは「斜面の上の方」の敷地で、東向きの場所だと更にベストです。

東向きだと朝陽があたり西日が当たらない場合が多くニホンミツバチ達が好むからです。
南向きも良いです。

西向きや北向きの敷地でも夕日が当たらない陰になる場所をさがせば大丈夫です。

さて、丘や山地の地形でなくともニホンミツバチの偵察蜂が好んで飛ぶのが川沿いの地形です。

基本的に川の流れには風の通り道が並走しており、風通しが良い環境の場合が多いからです。

河の土手の上の立木の下などは風通し最良で見晴らしも良く、
こういう場所は立て続けに分蜂群が待ち箱に入って来てくれるパターンが多いのですが、
そうとう田舎でない限り分蜂群用待ち箱の設置の許可をいただくのが難しそうなのが難点ですね。

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